「不妊治療をし始めたばかりだけど、急な休みがあるから、今の仕事は両立しにくい。退職を考えてるけど、治療が長引くかもしれないから、どうにかして働きたい。」
こういった質問にお答えします。
この記事を書いている私は、数年前に不妊治療を開始するとともに、正社員仕事を退職しました。
その時の仕事は不規則かつ立ち仕事だったため、両立は難しいと考えたためです。
その後、不妊治療費がかさむので新しく両立できる仕事を探し、両立をしながら何とか妊娠→出産を果たすことができました。
この記事では私の体験談をもとに、不妊治療をしながらでもできる仕事を探している方の疑問を解説していきます。
不妊治療中の仕事で必要なことはこの3つ
不妊治療中は、何かと自分の都合でスケジュールを決めることが難しい状況になります。
クリニックの選択や治療方法でも違ってきますが、曜日が選べなかったり、ほぼ毎日行かなければならないケースもあります。
ここからは、そんな忙しくコントロールしにくいスケジュールの中で仕事を両立する際に必要なことをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
突発的な休みを取ることができる
まずはこれが一番大切です。
お伝えしたように、クリニックによっては、毎回違う日時に来てくださいと言われる場合もあります。
また、タイミングによっても「明日急遽クリニックに行かなければならない」というケースも出てきます。
こういったスケジュールに柔軟な対応をしてくれる職場であることがまず必要です。
毎月休みが発生するわけではないけれども、「いざとなったら休める」職場の方が、気持ち的にも罪悪感がないので楽です。
体に負担のかからない座り仕事
不妊治療中は身体が一番大切になります。
身体が疲れていると、妊娠できるかどうかに影響が出てくるからです。
中でも、立ち仕事や営業のようにいろいろな場所へ出歩かなければいけない仕事はおすすめできません。
「長年立ち仕事をしているから、慣れている。」と思うかもしれませんが、身体には案外負担がかかっていたりします。
ストレスの少ない仕事
不妊治療中は、精神的にとても辛い時期があります。
治療しても結果が出ないことや、治療自体が痛くて辛いこともあります。
そんな時に仕事でもストレスを抱えると、追い込まれてしまい余裕がなくなってしまいます。
また、ホルモンが少しアンバランスになるだけでも、妊娠可能性に影響が出てきたりもするそうです。
不妊治療中の仕事は、できるだけストレスの少ない仕事を選ぶようにしましょう。
例えば、マネジメント職についている場合は、一時的にマネジメントから離れる職に変更してもらえるといった感じです。
不妊治療と両立できる仕事はこれ
ここからは実際に上記ふまえて、不妊治療と両立のしやすい仕事をピックアップしました。
これから仕事を探される際は、参考にしてみてください。
パート・業務委託
一番両立のしやすさで選ぶと、「パートや業務委託」のお仕事になります。
業務委託
業務委託は、仕事を引き受ける契約を締結してするお仕事になり、時間や場所にしばられず働くことができます。在宅のパートは「業務委託」で求人が出ていることが多いです。
この場合は、場所は家ですが、時間はシフト制の会社もありますので、事前に確認をしてみてください。
パート
パートは、シフト制など前月に翌月の出勤日や勤務時間が決まるので、休みの希望を伝えやすいです。
また、急な休みにも対応してもらえることが多いため、柔軟性がある働き方になります。
デメリットとしては、給料が時給ベースになるため低くなることです。
職種としては、テレフォンオペレーター、入力業務、秘書業務などがあります。
派遣
パートと正社員の間のような働き方が「派遣」となります。
派遣のメリットとしては、不妊治療であることを事前に伝えていれば、ある程度優遇をしてくれるところです。
また、妊娠をした場合も体調不良が重なることがあれば、途中で辞めることができるため負担が軽いです。
デメリットとしては、パートと同様に時給ベースになるため給料が低めであり、賞与もないです。
職種としては、事務、受付が多くなります。
時短正社員
不妊治療もしたいけど、フルタイムの仕事もしっかりしたいという方は、時短正社員という働き方を検討してみてください。
どのように時短正社員になるかというと、3つの方法があります。
①今働いている職場に、時短で働けないか聞いてみる
②転職をする際に、時短勤務が可能か掛け合ってみる
③時短正社員を元から募集している会社に応募する
詳しく説明します。
①今働いている職場に、時短で働けないか聞いてみる
これが可能であれば、最も理想的と言えます。
不妊治療が成功し、妊娠・出産を経れば、またフルタイムで働くことができ、キャリアアップの可能性も期待できるでしょう。
デメリットとしては、今の仕事でストレスを感じている場合は、そのストレスが不妊治療中も続く可能性があるということです。
また、働く時間が少し減りますので、給与が少なくなります。
②転職をする際に、時短勤務が可能か掛け合ってみる
これは実現可能性が一番低いと思います。
まず、転職活動をしなければいけません。
その上で、不妊治療であることを会社側に受け入れてもらい、「時短で働いてもいい」というOKをもらわなければならないからです。
これができるのは、応募企業が欲しいスキルを持っている方でしょう。
しかし、自分のスキルを判断するのは難しいと思いますので、諦める前に転職エージェントに相談をしてみることをおすすめします。
③時短正社員を元から募集している会社に応募する
これは時短正社員募集の求人を取り扱っている転職エージェントに登録をして、転職活動をしていくというものです。
②との違いは、会社側が応募の段階で「時短OK」となっているため、交渉する必要がありません。
時短正社員の求人を取り扱っている転職エージェントは、リアルミーキャリアだけです。
通常は出産後の育児をしている場合の時短勤務を取り扱っていますので、不妊治療の時短勤務もOKな会社があるか、リアルミーキャリアに相談をしてみましょう。
不妊治療と両立できる仕事を探す場合に考えておくこと
不妊治療中に仕事をする場合は、あらかじめ以下のことをクリアにしておくと探しやすいです。
- 月々の給料はいくらあればいいか
- 1週間でどれくらい働けるのか
- 妊娠後も仕事を続けたいのか
- 出産後も仕事を続けたいのか
上記で自分が希望していることが明確になれば、ご紹介したおすすめの仕事を探してみてください。
まとめ:不妊治療をしながら仕事はできる【諦める必要はありません】
記事をまとめます。
- 不妊治療と仕事を両立させるなら3点(休みが取れる、座り仕事、ストレスが少ない)を確認
- 不妊治療と両立できる仕事はある
- 仕事を探す際には、自分が求めることを明確にしておくと迷わない
不妊治療をしながらの仕事は周りの理解なしには成り立ちません。
今勤めている職場で理解してもらえるなら、一度相談をしてみると良いでしょう。
理解が得られない場合は、早めに退職をして柔軟な働き方のできる職場を探されることをおすすめします。
あなたの希望が叶いますように祈っております!